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近世の巡礼と大坂の庶民信仰…北川央著

2020年7月3日 10時24分
近世の巡礼と大坂の庶民信仰

観音霊場33カ寺を巡る西国巡礼は日本最古の巡礼路であり、昨年は文化庁が認定する日本遺産に登録された。西国巡礼は庶民にも流行し、江戸期には東国からの巡礼者は伊勢参宮、後には金毘羅参詣も加えて生涯に1度の巡礼の旅路をたどった。

大阪城天守閣館長の著者は幼少時から寺社に親しみ、後に近世庶民信仰史、大阪地域史などを専攻。巡礼は「思い入れの深い研究テーマ」という。本書は著者の江戸時代の巡礼と大坂の庶民信仰についての研究の集大成。

前半は西国巡礼だけでなく、関わりの深い善光寺、熊野信仰とその歴史を概観。

庶民にとって巡礼は観光の機会でもあり、巡礼者の大半が大坂に足を運んだ。後半は現在の大阪寺町や周辺寺院に遺る巡礼供養塔の調査結果などと共に、巡礼者の道中記32点から幕末の大坂のどこに足を運んだかの統計を取るなど、様々なアプローチがなされており、興味深い。

現在の大阪でも西国巡礼に関わる信仰習俗は盛んという。極楽往生を願い、葬儀の際に生前に行った西国巡礼の笈摺や御朱印帳を棺の中に納めるだけでなく、生前に巡礼を果たせなかった人の場合も、御詠歌講が遺体の前で御詠歌を上げることで巡礼と同じ功徳を授かることができると信じられているという。

本体価格3800円、岩田書院(電話03・3326・3757)刊。

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