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スティーブ・ジョブズの禅僧 宿無し弘文…柳田由紀子著

2020年7月7日 10時20分
スティーブ・ジョブズの禅僧 宿無し弘文

アップル創業者のスティーブ・ジョブズ(1955~2011)らが師と仰いだ僧侶・乙川弘文(1938~2002)の謎めいた生涯を、様々な証言を基に追究する迫真のドキュメンタリー。曹洞宗大本山永平寺で修行した弘文は、29歳で米国に渡り、カリフォルニア州タサハラに「禅マウンテンセンター」を開創する。無邪気な求道者で、柔和でひょうひょうとした人となりがジョブズら多くの人の心をつかんだ。

永平寺時代は生真面目で生涯不犯を誓った弘文だが、渡米後は女性とのトラブルや飲酒癖があったことが判明する。弘文に関する証言も「彼は本物の僧侶だった」「あのような僧侶を認めることはできない」など、称賛と酷評の入り交じった奇妙なものになる。この評価の割れ方を弘文のミステリアスな魅力として描く手腕が読者を飽きさせない。

多くの弟子や僧侶に囲まれた弘文だが、家庭では良い夫、父親ではなかった。終盤では弘文の娘が彼によって貧しい生活を強いられた過去が明かされる。仏道をひたすら進み、家庭をないがしろにしたのはなぜか。著者が弘文の真意に気付いた時、思わず彼のスケールの大きさに胸を突かれる。実際に世帯を持つ僧侶にとっても大きな気付きになり得る。

本体価格1900円、集英社インターナショナル(電話03・5211・2632)刊。

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