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平泉の文化史2 平泉の仏教史 歴史・仏教・建築…菅野成寛監修・編

2020年7月20日 09時17分
平泉の文化史2 平泉の仏教史 歴史・仏教・建築

奥州藤原氏歴代が築き上げた世界文化遺産の岩手県平泉を仏教史の視点から解説する。中尊寺金色堂や柳之御所、無量光院などの調査結果を歴史・考古・美術など様々な角度から紹介し、平泉文化圏の実像に迫る。全3巻から成る『平泉の文化史』シリーズ第2弾。

平泉が世界遺産に登録された背景には、1988年に始まった柳之御所遺跡の発掘調査と、96年から行われた中尊寺金色堂諸仏、平泉文化圏の仏像調査の成果がある。2013年からは中尊寺文書群の調査も開始しており、今や国内外の仏教文化とも比較可能な段階だという。

同シリーズは平泉文化の最新研究結果を広く公表する。今回はこれまで類書がなかった12世紀平泉時代とその前後の仏教史に焦点を当てている。第一章では、近年偽文書説が浮上した「中尊寺供養願文」を再検証し、願文と伽藍成立の政治的背景を推論している。このほかにも「中尊寺金銀字一切経と東アジアの王権」「平泉の寺院と法会」「奥州藤原氏の阿弥陀信仰と建築造形」など様々な方面から「平泉の仏教」にアプローチしている。

巻頭には中尊寺金銀字交書一切経(国宝)、中尊寺供養願文(重要文化財)、無量光院のCG再現画像などの貴重な資料写真がカラーで掲載されている。

本体価格2600円、吉川弘文館(電話03・3813・9151)刊。

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