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雲の上はいつも晴れ お坊さんのあまから人生相談…長倉伯博著

2020年7月21日 09時13分
雲の上はいつも晴れ お坊さんのあまから人生相談

終末期の患者やその家族のケアに長年取り組んできた浄土真宗本願寺派僧侶が、地元鹿児島県の『南日本新聞』に連載した人生相談をまとめた一冊。「宗教の違う父母、別々のお墓に?」「墓を移したいが、父やお寺は反対」といった宗教観に直結するような相談は少数で、むしろ「お嫁さんの親族との付き合い方」「私生活に口出す同僚」「夏休みの宿題、やる気が出ない」など誰にでもある身近な悩みが大半を占める。

相談は全部で65ある。息子の嫁の親族との付き合い方に悩む60代女性に、著者は「相手にどれほど尽くしたとしても、物どころか言葉の見返りも求めてはなりません」と菩薩の精進を説いたり、私生活に口を出す同僚を諭すべきかどうかとの質問に「諭すよりも、聞くことができるあなたに」と促したり、宿題をやる気が出ないという小学生に「一緒にがんばろうよ!」と励ましたり……。文面からはどんな悩みにも等しく誠実に向き合う著者の温かな人柄がにじみ出る。

著者は「苦しみや悩みは人を成長させる」と言い、見方を少し変えるだけで心が軽くなることに気付かせてくれる。死にどう向き合うべきかといった死生観にまつわる相談には、終末期患者の心のケアを続けてきた著者ならではの明達な回答もある。

本体価格1500円、本願寺出版社(電話075・371・4171)刊。

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