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千の約束 あふれる愛の物語…工藤智恵著・高崎禎夫監修

2020年8月7日 10時11分
千の約束 あふれる愛の物語

島根県・出雲隠岐地方の戦没者2万3千柱の御霊に20年以上奉仕する松江護国神社の神職が、御祭神遺族との交流の中で学んだ遺族と御祭神の愛の絆をつづる。

14のエピソードを収録。書名は1943年7月に戦死した内田安市氏が小学2年の長女に残した手紙に由来する。「必ず帰るから、それまで一日一つずつ、千の約束を守りながらお母さんを助けてあげておくれ」と告げて出征。長い巻物のような紙に「祖父母様を敬うこと。母上様を助けること。あなたは親の目から見てもしっかりとした娘だから後のことを頼みます」などと丁寧な字で書いてあった。父は戻らなかったが、娘は父との約束を胸に母を支え、生き抜いてきた。

毎朝墓参を欠かさない女性。夫の兄3人が戦死した。3人の命日祭には必ず神社に参列してきた。ほぼ寝たきりの義母がある時、急に立ち上がった。「台所に連れて行って。3人にお弁当をこしらえないと」と台所に向かい、間もなく亡くなった。義兄には会ったこともないが、義母の心が受け継がれた。

本書執筆を勧めた元神宮禰宜の河合真如氏は「英霊の思いを私たちが共有する事は、魂の救済に繋がる。先人の愛の心の行動を理解する事は未来への指針ともなる」と述べる。

本体価格2000円、松江護国神社・松江護国神社崇敬会(電話0852・21・2454)刊。

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