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ファシズムと聖なるもの/古代的なるもの…平藤喜久子編

2020年8月17日 10時54分
ファシズムと聖なるもの/古代的なるもの

ファシズム運動は1920年代以降、イタリア、ドイツ、日本などを中心に世界を席巻した。本書は急進的なナショナリズムや全体主義的傾向を伴うファシズムが、国民統合のために民族の歴史を「聖化」し、その政治体制の正当化に利用したことに着目する。

古代ローマ文化に注目したイタリア、「アーリア人」に民族の始原を求めたドイツ。日本でも近代の始まりを告げる「王政復古の大号令」は神武天皇への回帰を理想として掲げていた。そのような時代潮流の中では、神話学や民族学、宗教学などの学問も決して無関係ではなかった。「ファシズム期とは『聖なるもの』と『古代的なるもの』が人々を魅了した時代であり、人々によって称揚された時代であった」との問題意識を執筆者間で共有した上で、その実態や人々の向き合い方、文化・学問・芸術等の背景、さらには現代にも引き継がれ埋め込まれているファシズムの要素などを論じている。

日本では近年、ポップカルチャーなどを通して国内外の神話的表象の利用が目立ち、若者からの関心が高まっているという。編者は「多くの人々が神話に関心を寄せる今であるからこそ、改めてファシズム期における聖なるものと古代的なるものとの関係を問い直すことが必要」と主張している。

本体価格3200円、北海道大学出版会(電話011・747・2308)刊。

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