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人生百年の生老病死 これからの仏教 葬儀レス社会…櫻井義秀著

2020年8月25日 09時12分
人生百年の生老病死 これからの仏教 葬儀レス社会

「葬儀レス社会」とは、自ら葬儀の簡素化を選ぶ社会ではなく、伝統的な葬儀や法要を営む余裕のない世代が多数派になりつつある社会を指す。著者は、現代の社会問題と葬送の歴史から、「人生百年時代」を迎える将来において、宗教者が果たすべき役割を探る。

中年のひきこもり、学生の奨学金破産、高齢者の年金、医療制度の課題など、現代において各世代が直面している社会問題を丁寧に指摘する。様々な課題に向き合わざるを得ない全世代がそれぞれにストレスも抱えている。本書はスピリチュアルケアの必要性を説き、仏教者への期待を強調する。

著者は、自らの父親の葬儀の経験をたどっていく。葬儀社と葬儀プランの決定、菩提寺とのスケジュール調整。枕経、通夜、火葬、本葬と、過密な日程の管理に追われる中で、葬儀の際の住職の法話に胸を打たれたと振り返る。遺族らが準備する葬儀は悲嘆に暮れる暇もない。しかし、だからこそ心のケアや、孤独・孤立する遺族の社会関係の維持が必要になってくるという。

「人に迷惑をかけたくない」「家族の負担になりたくない」との思いから終活と称し、葬儀や墓について自己決定を重視する現代。宗教者が葬儀の意義を分かりやすく説くことを求めている。

本体価格2300円、興山舎(電話03・5402・6601)刊。

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