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先祖返りの国へ 日本の身体-文化を読み解く…エバレット・ブラウン、エンゾ・早川著

2020年9月1日 10時50分
先祖返りの国へ 日本の身体-文化を読み解く

「足半」という草履をご存じだろうか。足の半分ほどの大きさで指の付け根付近を覆うだけだが、爪先から着地する日本古来の歩き方に適し、100年ほど前までは普通に履かれていたという。本対談集ではアメリカ人写真家と日本人ロードバイク店主が、山伏修行や瞑想など現代に残る伝統を手掛かりに、日本の身体感覚や文化について語り、読み解いていく。

著者の一人、ブラウン氏は仏教への関心から日本文化に興味を持ち、来日して坐禅、武術、能楽、鍼灸などを体験。大峯千日回峰行を行った塩沼亮潤・金峯山修験本宗慈眼寺住職を撮影し、自らも出羽三山で山伏修行を重ねた。修行中、山道をはだしで歩くと爪先まで神経が行き渡り、脳幹が活性化する感覚があり、足半を履いても同じように生き生きした感じになると述べる。

現代の日本は膨大な情報を頭で処理しなければならない社会。著者の二人に共通するのは、長く受け継がれてきた鋭敏な感性が絶滅の危機にひんしているとの問題意識で「本当の豊かさとは物質的な豊かさや富の獲得にあるのではなく、『ものを見る感性』にこそあるのかもしれない」との発言が重い。豊かな日本的感性を取り戻すため、伝統的な心身技法の復権を訴えている。

本体価格1800円、晶文社(電話03・3518・4940)刊。

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