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日本仏教アジア布教の諸相…中西直樹、野世英水著

2020年9月2日 10時17分
日本仏教アジア布教の諸相

明治以降、日本は日清、日露戦争を経て朝鮮半島から中国大陸、東南アジアへ進出し領土拡張を進めていく。日本仏教の各教団はこれと歩調を合わせ布教活動に取り組み、各地に布教所や寺院を開設。僧侶や布教師を派遣するなど教線を広げたが、第2次世界大戦敗戦とともに活動は終焉、撤収を余儀なくされた。しかし、布教実態は関係史料の多くが散逸したため、いまだ十分解明されていない。

著者らは先に当時の文献資料を広範に収集整理、復刻した『仏教植民地布教史資料集成』(朝鮮編、台湾編、満州・諸地域編)全21巻を刊行しており、本書はそのガイドブックに相当する。第1部に中国(大連、漢口)、ウラジオストク、千島列島、香港、シンガポール、マレー半島の日本宗教の展開状況をまとめた解説論文を7編、第2部に資料集成各編の詳細な解題を収録する。

著書によれば、戦前期の日本仏教のアジア布教は「日本国家による植民地統治を前提に進展した」として①日本の現地進出に先立つ先行布教②戦争に際しての従軍布教③日本軍占領地域宣撫の占領地布教④在留邦人対象の植民地布教⑤現地住民に対する皇民化布教――の過程があったとする。国家の動向に左右され「追教」と揶揄された日本仏教の海外布教の検証、研究に欠かせない一冊だ。

本体価格5000円、三人社(電話075・762・0368)刊。

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