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布教技法としての節談…直林不退著

2020年9月11日 16時18分
布教技法としての節談

近世に成立した浄土真宗の伝統的布教技法・節談。真宗教団の発展と共に盛んに行われ、「法芸一如」との言葉があるように聴衆に寄り添い、情緒に訴えるスタイルで布教伝道に生かされた。明治維新以降、仏教界にも西洋的な思想が移入された結果「草の根」布教の節談は芸能風との理由で痛烈な批判にさらされた。20世紀後半には、ほぼ「絶滅寸前」の状態に陥ったという。

本書では、仏教の長い伝道の歴史から誕生した節談を正確に把握するため、その特質や誕生の背景、節談を通じてどのような念仏者が育まれたのか、さらには関山和夫・小沢昭一・浅井成海、3氏の節談研究の先駆者たちの足跡などを論じている。

戦後、芸能史的観点から光を当てたのが関山で、節談を日本の話芸の源流の一つとして位置付けて研究に取り組み、1970年代に始まる「説教ブーム」を引き起こした。ブームは去ったが法座の衰退に危機感を抱く現場の僧侶から再評価の機運が高まり、2007年には「節談説教研究会」が結成されるに至った。節談を懐古趣味的に復興するのではなく、現代人にも感動を与えることができるよう再構築に取り組んでいる。

多様な現代布教の「1ジャンル」として再構築するための可能性と課題を探る。

本体価格2300円、永田文昌堂(電話075・371・6651)刊。

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