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日本人と山の宗教…菊地大樹著

2020年9月28日 09時57分
日本人と山の宗教

仏教史的な観点を基礎に政治史・社会史も踏まえて古代から近代までの「山の宗教」を総合的に描く。著者の主張は、過度に「山は他界」と捉えてはいけないということ、人々の活動が盛んだったのは裾野であり、山頂や高所部ではないということだ。そのため「山岳宗教」「山岳寺院」という用語にも疑問符を付け、山林寺院という言葉を用いる。

山林修行は深山幽谷における苦行をイメージするが、仏教ではインド以来、夏安居として規定され中国では自然環境の違いから冬安居も加わった。古代の僧侶は平地と山林を往復し、その修行の補給基地となった山林寺院は裾野を開発していく拠点となった。中世の山林寺院は里山に設けられた例が多く、村落の生産活動と関係しながら存在したとする。

近代登山は西洋人が前近代的なタブーを取り去って登頂して始まったようにいわれるが、実際には手助けした中近世以来の先達・修験者の存在があり、彼らは必ずしも禁忌に縛られていなかった。反対に前人未到の登頂に挑戦する僧侶が既に近世に現れていたことにも注目する。

かつての民俗学の基層信仰論や古典宗教学の祖型回帰論のように、ノスタルジックに霊山を捉えることを批判し、もっと身近な存在だったことを強調する。

本体価格1000円、講談社(電話03・5395・4415)刊。

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