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平和と平等の浄土論 真宗伝統教学再考…菱木政晴著

2020年10月6日 09時32分
平和と平等の浄土論 真宗伝統教学再考

「絶対他力」や「自然法爾」などに関する浄土真宗の近代教学が日本の国粋主義に結び付いたとして、親鸞の思想自体に全体主義と関係しやすい構造があることが近年指摘されている。著者はこれに真っ向から反論し、親鸞思想は、衆生が平和と平等を主体的に目指すためのものであると展開する。

論旨の軸は、高木顕明(1864~1914)と香月院深励(1749~1817)による伝統教学だ。顕明は社会主義に基づいて非戦論を展開し、1910年の大逆事件で投獄された。遺文「余が社会主義」で、自身の非戦論を親鸞の「往還二回向」を根拠に展開しており、著者は平和と平等な救済こそ親鸞の思想に沿うものだと評価する。

そして香月院が『註論講苑』に著した「往相還相は衆生にばかりあり」という文言から、衆生は絶対他力によって救済されるだけの無力な客体ではなく、還相の、つまり現世の社会を変革する主体だと主張する。

後半は、非戦・反差別を実践するプラグマティックな観点から、法然や親鸞が称名念仏に込めた狙いを明らかにする。「あくまでも愚鈍下智の我等が本願を信じ念仏申すことにおいて、平和と平等をあきらめないことを示すためである」。巻末の力強い言葉から本願の力強さを改めて感じる。

本体価格2400円、白澤社(電話03・5155・2615)刊。

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