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一念多念文意・一念多念分別事 聞法テキスト①…東本願寺出版編

2020年11月10日 10時27分
一念多念文意・一念多念分別事 聞法テキスト①

真宗大谷派は2023年の宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要の記念事業の一環として宗派の基礎典籍の編纂事業を恒常的に行う聖教編纂室を18年に設置した。本書は同編纂事業を受けた「聞法テキスト」シリーズの第1弾として刊行された。

今回取り上げた典籍は法然上人門下で起きた一念・多念を巡る争論に関するもので、一念・多念のいずれに対する偏執も戒める隆寛律師の『一念多念分別事』と、同書の文意を明らかにするために親鸞聖人が著した『一念多念文意』を収録した。

聖教編纂室の監修で両書の本文を収録した本文篇と、大谷大准教授の大秦一浩氏(国語学)、山田恵文氏(真宗学)、聖教編纂室の協力・助言で作成した現代語訳や両書の対照表などを収録した付録篇、親鸞聖人の略年表で構成。『一念多念文意』は大谷派蔵親鸞聖人真蹟本を底本に、『一念多念分別事』は大谷派光德寺蔵本を底本、大谷大蔵端坊旧蔵本・恵空書写本を対校本とした。

大きめの文字や平易な現代語訳で対照表も分かりやすく、門信徒も利用しやすい編集。教化伝道や教学研鑽のために宗祖の著述をはじめとした教団の基礎典籍の原典に直接学ぶことの重要性は論をまたない。慶讃法要の記念事業にふさわしい出版だ。

本体価格1000円、東本願寺出版(電話075・371・9189)刊。

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