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墨跡つき仏像カレンダー2021
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墨跡つき仏像カレンダー2021

近代本願寺論の展開…中西直樹著

2021年1月25日 09時35分
近代本願寺論の展開

明治新政府の廃仏毀釈・神道国教化政策、キリスト教解禁によって伝統仏教教団は打撃を受けたが、真宗大谷派と浄土真宗本願寺派はいち早く末寺統制の体制構築や僧侶官僚システム、寺法整備、議会制導入などの機構改革で宗派組織の近代化を進めた。その一方で法主・住職の世襲、寺檀制度という旧来の「イエ」制度に依拠した基本的枠組みは温存され、本山の中央集権化に伴い在家信者の講社組織を弱体化させてきた、と著者はいう。

明治初期にはこうした旧弊、矛盾を変革しようとする僧俗の動きが活発に起こったが、宗政当局の圧力、切り崩しによって挫折していく。本書は篤信門徒を多く抱える両派の改革運動に焦点を当てる。特に在家信者の知られざる動向について当時の言説を丹念に紹介し、変革が未完に終わった要因を分析する。

5編の論文を収録。「明治前期本願寺派の宗派改革動向」「本願寺派在家信者の動向」では集会(議会)・法主公選論や門徒結社・学校のてん末など、本紙連載の「在家信者改革運動と挫折」では大谷派白川党の結末を総括する。「西依一六と大谷派改革運動」「家族国家観と旧秩序の復権」、巻末には1897年に本願寺派末寺僧侶が本山の腐敗を告発した『暗黒本願寺論』を復刻。教団への求心力低下が指摘される現状にも示唆を与える。

本体価格3800円、三人社(電話075・762・0368)刊。

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