PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報宗教文化講座2021
PR
中外日報宗教文化講座2021

鎌倉仏教…平岡聡著

2021年3月19日 09時59分
鎌倉仏教

鎌倉時代に始まる新宗派の「専修」に注目し、各宗祖の思想的展開を概括する。著者は栄西、道元、法然、親鸞、日蓮、一遍を「異端の六僧」として位置付ける。六人の思想を比較し、鎌倉仏教の発展過程や各宗派の独自性を比較検討する。

鎌倉仏教は、当時の主流派・正統派だった旧来の顕密仏教に対抗して生まれた。道元は只管打坐、法然は念仏、日蓮は唱題、一遍は全仏教を名号に統合した。いずれも専修という特徴を備えている。

各祖は自身の行法を「末端の行の一つ」としてではなく、「全仏教の行を統合する行」と見なした。

著者は、「律」不在を日本仏教の特徴とみる。結果として宗祖のカリスマ性と祖師信仰が、宗派の求心力を担保してきたと指摘する。岐路に立たされている日本の宗派仏教は、次に進む方向性を模索すべき時期に差し掛かっていると問い掛け、自己否定という仏教のダイナミズムが失われるのではないかと危惧する。

一般向け概説書を意図した本書で著者は、ポスト・コロナが枕詞になった現代に必要なのは、絶対的な「正解」ではなく、現段階の「最適解」は何かを検討することだとし、鎌倉期に共通点を求める。

本体価格1700円、KADOKAWA(電話0570・002・301)刊。

グローバル化時代の日韓新宗教

グローバル化時代の日韓新宗教…李和珍著

4月12日

急激なグローバル化や情報化が進んだ20世紀末以降の社会の変化に対し、日韓の新宗教教団がどう対応してきたかを考察する。 対象として、日本の妙智會教団、韓国の圓佛教を取り上げ…

近世日本の災害と宗教 呪術・終末・慰霊・象徴

近世日本の災害と宗教 呪術・終末・慰霊・象徴…朴炳道著

4月10日

明暦の大火、浅間山の大噴火、コレラ大流行――。江戸時代には幾つもの災害が起き、見聞記や供養塔、「鯰絵」などの浮世絵が残された。これらの資料から、当時の人々が地震や疫病とい…

近世の天台宗と延暦寺

近世の天台宗と延暦寺…藤田和敏著

4月9日

叡山文庫(大津市)に所蔵されている近世の膨大な延暦寺文書を読み解きながら、近世天台宗と延暦寺の実像を明らかにした。 1571(元亀2)年の織田信長による焼き打ちで延暦寺は…

寄付の文化 支え合いの心が足りぬ日本

社説4月14日

聖徳太子御聖諱 国際化時代の和を訴える

社説4月9日

釈尊の降誕を寿ぐ 憂いなく安穏であること

社説4月7日
お知らせ
このエントリーをはてなブックマークに追加