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中外日報宗教文化講座2021
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仏教福祉の考察と未来 -仏教の死生観-…長谷川匡俊著

2021年3月26日 11時47分
仏教福祉の考察と未来 -仏教の死生観-

超高齢化社会が到来し、孤独死が多発するようになって「福祉」の在り方は大きく変わっている。古くは孤児や困窮者を収容する悲田院などが仏教福祉の原点として挙げられてきた。現在は医療や看取りの現場に立つ僧侶も多い。孤独な人々が多い社会で、仏教者はどう行動すべきかを問い直す。

日本が近代国家へ姿を変えた過渡期に活躍した浄土宗僧侶・原青民(1868~1906)を巡る記述は興味深い。葬祭中心、寺檀中心の宗門に危機感を募らせた原は「信仰と社会的実践の一致」を掲げ、慈善事業を積極的に奨励する。強い信仰に裏打ちされ、仏教者が社会と向き合うことを強く訴えた原の熱量に触れるのは大きな刺激になる。

第3章では「死」にフォーカスし、仏教による看取りの記録を見る。念仏によって極楽浄土に往生した人々の記録を集めた中世の「往生伝」によると、多くの死者が「往生の時節到来」として、死を避けることなく積極的に受容していたことが分かる。そこには、往生こそ至上の価値であるという信仰がある。現代の終末期医療(ターミナルケア)に通じる部分も多い。

巻末には孤独死についての対談を収録。なぜ孤独死は発生するかを議論しながら、人々の死に方と生き方について提言する。

本体価格2400円、国書刊行会(電話03・5970・7421)刊。

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