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近世日本の災害と宗教 呪術・終末・慰霊・象徴…朴炳道著

2021年4月10日 17時06分
近世日本の災害と宗教 呪術・終末・慰霊・象徴

明暦の大火、浅間山の大噴火、コレラ大流行――。江戸時代には幾つもの災害が起き、見聞記や供養塔、「鯰絵」などの浮世絵が残された。これらの資料から、当時の人々が地震や疫病といった災害にどのように対処したのか、宗教学の視点から読み解く。

『かなめいし』は1662(寛文2)年に京都や大津を襲った大地震の記録。著者の浅井了意は真宗僧侶で、『御伽婢子』などの仮名草子作家として知られる。地震が起きると人々は「世なをし世なをし」と呪文のように口にしていたという。幕末の1862(文久2)年に各地で麻疹が流行した際には「はしか絵」と総称される多色刷り木版画が多数版行された。牛頭天王や黄檗宗僧侶・鉄牛和尚が麻疹疫神を追いやる図や、門口に貼れば防げるという「出雲國麻疹除御神」などがあり、災害の原因・対処の象徴化がなされていると著者は分析する。

死者10万人といわれる明暦の大火後に開創された回向院は、宗派の分からない人々を供養し、それが「諸宗山無縁寺」という号に表現されていること、享保の大飢饉で亡くなった多くの人を集団埋葬するために、民俗宗教としての地蔵信仰が活用されたことなども考察。災害が頻発する近年、宗教が果たしてきた役割を歴史に学ぶ意義は大きい。

定価1万3200円、吉川弘文館(電話03・3813・9151)刊。

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