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グローバル化時代の日韓新宗教…李和珍著

2021年4月12日 09時46分
グローバル化時代の日韓新宗教

急激なグローバル化や情報化が進んだ20世紀末以降の社会の変化に対し、日韓の新宗教教団がどう対応してきたかを考察する。

対象として、日本の妙智會教団、韓国の圓佛教を取り上げた。両教団は共に20世紀前半に開教した仏教系教団で、生活の中での宗教実践や先祖供養の重要視といった共通点が見られるという。調査では両教団の信者へ千人単位の規模のアンケートも行った。

グローバル化への対応では両教団は対照的な対策を取った。妙智會教団は海外に支部を置かず、子どもを特に対象とする海外援助に取り組む国際NGO「ありがとうインターナショナル」の活動に力を注ぐ。一方、圓佛教は海外布教に力を入れ、欧米やアフリカなど各地に60以上の教堂があり、特に日本での布教の歴史を紹介している。

2020年代に入り、グローバル化、情報化はさらに進展した。新型コロナウイルスの世界的な流行で、宗教界でも大人数の集会や面会などの布教手段が制限され、オンラインを積極的に運営に取り入れた教団もある。現在の両教団がこのさらなる社会の変化にどう対応しているのか興味深い。

著者は国際宗教研究所・宗教情報リサーチセンター研究員。本書は國學院大大学院提出の博士論文を基にする。

定価3850円、集広舎(電話092・271・3767)刊。

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