PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
中外日報宗教文化講座2021
PR
中外日報宗教文化講座2021

ケアの時代 「負の感情」とのつき合い方…鎌田東二著

2021年4月21日 10時58分
ケアの時代 「負の感情」とのつき合い方

21世紀が始まった頃、「こころの世紀」になるという言説が広まった。大局的にいえばこの予測はある程度当たっていたという。痛ましい事件・事故、凄惨な災害が続き、傷ついた多くの「こころ」をどうするのか、どう向き合うのかが繰り返し問われてきた。そして「こころのケア」「ターミナルケア」「緩和ケア」「グリーフケア」などという言葉が生まれ、「ケア」が社会の重要な課題として浮上してきた。ただ著者は科学的な感情処理・感情制御論には懐疑的だ。

歴史を振り返れば、どうしようもない痛み、悲しみ、怒り、憎しみ、喪失感などの負の感情に向き合う糸口を与えてきたのが宗教や芸術だ。本書ではキリスト教、仏教、老荘思想、道教、神道、和歌、俳諧、能などを取り上げ、先哲たちの言葉に導かれながら、日本人がどのように「負の感情」を受け止めてきたのかを紹介する。

各章の最後に「相談」コーナーがあるのが面白い。キリスト教がテーマの第2章では「罪悪感に苦しんでいるのですが、どうすればいいでしょうか」、神道がテーマの第5章では「神社に参拝すると、ほんとうにご利益を得られるのでしょうか」。著者の見解を読みながら、自分ならどう答えるのか考えてみるのも一興だ。

定価1980円、淡交社(電話075・432・5151)刊。

悟りから祈りへ

悟りから祈りへ…鈴木秀子・野口法蔵著

5月7日

カトリック女子修道会・聖心会のシスターと臨済宗妙心寺派の僧侶による共著。対談ではなく、読み切りの各節をそれぞれが執筆する形式を取っており、宗教の違いを超えた「他者の幸せを…

法事がわかれば親鸞がわかる 通夜から墓参りまで

法事がわかれば親鸞がわかる 通夜から墓参りまで…北畠知量著

4月28日

法事を通して親鸞聖人の「横超他力」の教えを平易に解説する。同朋大名誉教授で、真宗大谷派の住職である著者は「もうダメだと絶望する自分を阿弥陀如来に託し、そんな自分から解放さ…

評伝 戸田城聖㊦

評伝 戸田城聖㊦…「創価教育の源流」編纂委員会編

4月27日

終戦後の13年間で75万世帯を超える信徒組織を築いた戸田城聖・創価学会第二代会長の軌跡をたどる。 「創価教育学会」が1930年11月18日に創立されて今年で91年。初代会…

コロナ下の行動 問われる良識に基づく自律

社説5月7日

薄れる戦前への反省 「国体」を躊躇なく語る時代

社説4月28日

多様性の尊重 標準を押し付けない社会

社説4月23日
お知らせ
このエントリーをはてなブックマークに追加