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ケアの時代 「負の感情」とのつき合い方…鎌田東二著

2021年4月21日 10時58分
ケアの時代 「負の感情」とのつき合い方

21世紀が始まった頃、「こころの世紀」になるという言説が広まった。大局的にいえばこの予測はある程度当たっていたという。痛ましい事件・事故、凄惨な災害が続き、傷ついた多くの「こころ」をどうするのか、どう向き合うのかが繰り返し問われてきた。そして「こころのケア」「ターミナルケア」「緩和ケア」「グリーフケア」などという言葉が生まれ、「ケア」が社会の重要な課題として浮上してきた。ただ著者は科学的な感情処理・感情制御論には懐疑的だ。

歴史を振り返れば、どうしようもない痛み、悲しみ、怒り、憎しみ、喪失感などの負の感情に向き合う糸口を与えてきたのが宗教や芸術だ。本書ではキリスト教、仏教、老荘思想、道教、神道、和歌、俳諧、能などを取り上げ、先哲たちの言葉に導かれながら、日本人がどのように「負の感情」を受け止めてきたのかを紹介する。

各章の最後に「相談」コーナーがあるのが面白い。キリスト教がテーマの第2章では「罪悪感に苦しんでいるのですが、どうすればいいでしょうか」、神道がテーマの第5章では「神社に参拝すると、ほんとうにご利益を得られるのでしょうか」。著者の見解を読みながら、自分ならどう答えるのか考えてみるのも一興だ。

定価1980円、淡交社(電話075・432・5151)刊。

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