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中外日報宗教文化講座2021
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悟りから祈りへ…鈴木秀子・野口法蔵著

2021年5月7日 11時25分
悟りから祈りへ

カトリック女子修道会・聖心会のシスターと臨済宗妙心寺派の僧侶による共著。対談ではなく、読み切りの各節をそれぞれが執筆する形式を取っており、宗教の違いを超えた「他者の幸せを祈る」という生き方とその実践について学びを深めることができる。

終末期患者やその家族のケアに長年携わってきた鈴木氏は「祈りは、自分に命を与えてくださる自分を超える存在に対する賛美と感謝です。そして、私たちの周りにいる辛い思いをしている人に対する共感と分かち合いです。祈りは、その人たちの辛さ苦しみをわかる心を養う力になります」と呼び掛ける。

一方、チベット仏教やテーラワーダの修行を経て帰国後、毎日の五体投地の実践や「坐禅断食」の指導等を行っている野口氏は、自らが拠って立つ「衆生無辺誓願度」という願いについて「キリスト教から比べると、いかに弱い願いであるかと感じています。海外での体験から、キリスト教における人を救いたいという思いの強さに、自分の思いがいかに及ばないかということを痛感する」と内省を深めつつ、鈴木氏との交流などを通して祈りと修行の意味を問い直していく。

キリスト者の祈りと僧侶の祈りが共鳴しながら現実の社会にも響き渡っていくありさまを実感できる一冊。

定価1650円、佼成出版社(電話03・5385・2323)刊。

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