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聖書とモンゴル 翻訳文化論の新たな地平へ…芝山豊・滝澤克彦・都馬バイカル・荒井幸康編著

2021年5月11日 11時12分
聖書とモンゴル 翻訳文化論の新たな地平へ

モンゴルとキリスト教は一見なじみ薄く見えるが、聖書のモンゴル語訳は13世紀末に始まっており、その歴史は日本よりも古い。また、後にモンゴル帝国を構成するタタル、ケレイト、オングートなどの遊牧民族には既に多くのキリスト教徒が存在していた。本書は東西から様々な宗教の影響を受けたモンゴル語への聖書翻訳の歴史をひもとく。

「神の言葉」である聖書は普遍的でなくてはならない。そのため翻訳では言語や文化、民族の境界を超えて正しく伝えられなくてはいけないが、民族や宗教性の違いから特定の概念をうまく表現できないこともある。特に19世紀前半のモンゴルでは、風土や文化の違いから適切な訳語が見つからないという場合が多かった。

象徴となるのが、聖書における「神」をどう訳すかという問題だ。モンゴルには神のような超越者を指す言葉が存在せず、仏教の「仏」に当たる「ボルハン」やシャーマニズムの「天」に当たる「テンゲル」といった訳語が使われてきた。しかし、日本語の神と仏が異なる概念であるように、モンゴルの教会でも「神」の訳が議論の対象となっている。

聖書翻訳の切り口から、聖典の奥深さと、モンゴルの壮大な歴史を浮かび上がらせる、新鮮な論集だ。

定価3520円、教文館(電話03・3561・5549)刊。

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