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中外日報宗教文化講座2021
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国家とは何か、或いは人間について 怒りと記憶の憲法学…遠藤比呂通著

2021年5月12日 16時08分
国家とは何か、或いは人間について 怒りと記憶の憲法学

日雇い労働者の街・釜ケ崎(大阪市西成区)で20年以上、弁護士としてホームレスや在日コリアンら弱い立場の人に寄り添い続ける著者は、「人間の尊厳」とは「『いかなる人間も非合法ではない』という異議申立と、それに対する応答である」と定義する。声を上げ、対話を継続することこそ民主主義原理の本当の意義があると考える。

音楽教諭に対する「君が代」ピアノ伴奏の職務命令は思想・良心の自由を侵害し違憲だと訴えた戒告処分取消訴訟の最高裁判決(2007年)では「(伴奏が)特定の思想を表明する行為とは受け取られていない」ため合憲とされたが、作曲家・林光氏は最高裁への意見陳述書で「あなたの指とあなたの心はべつべつのものですとは言えません。音楽に生きるものにとって技と心はひとつです」と述べた。著者は、最高裁の「職務命令は間接的制約で、教師の思想の自由を侵害しているわけではない」とする論理を批判し、君が代を尊重しない自由も認められるべきだとする。

福島原発事故後に汚染地域にとどまる権利も認められるべきだとの主張や、釜ケ崎での住民票消除の問題なども取り上げ、日本国と日本国民の統合は「非国民」としてしか生きられない人を排除しない形で見つけていくべきだと訴えている。

定価2970円、勁草書房(電話03・3814・6861)刊。

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