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中外日報宗教文化講座2021
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うたた良寛伝 ~玉島円通寺物語~…器楽堂 ゆう子著、器楽堂 康子絵

2021年5月21日 11時07分
うたた良寛伝 ~玉島円通寺物語~

良寛が修行した曹洞宗円通寺がある岡山県倉敷市の玉島。そこで生まれ育った著者が同寺を開創した行基菩薩、開山の良高和尚、良寛の師僧の国仙和尚、そして良寛が印可を受け、覚樹庵の庵主になるまでの変遷を、史実を基にしたフィクションで描く。

タイトルの「うたた」は国仙和尚が良寛に授けた印可の偈「良や愚の如く道転た寛し」に由来する。著者は良寛が円通寺での修行を得た境地が「転た、寛し」であったとみる。名主の家に生まれながら役に立たない昼あんどん息子といわれていた青年が、どのように子供たちと一緒にまりをついて遊び慕われた僧侶へと転じたのか、その道程をたどる。

著者は2019年に『ゆるり良寛さん~玉島円通寺のゆかり~』を出版した。その後、良寛をテーマにした漫画原作を依頼され、苦心しつつ書き上げた。「原作ではなく、このまま本にした方がよいのでは」との助言を受けてできたのが本書だ。執筆する過程でラジオ番組の出演、様々な人との出会いがあり、自身にとっても転た寛しとなった一冊と振り返る。

「やさしい心を信じていれば、必ず、『転た』となる時が来るであろう、と。良寛様は今の私たちにそう語りかけて下さっているのかもしれません」と結ぶ。

定価2420円、考古堂(電話025・229・4058)刊。

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