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村上専精と日本近代仏教…オリオン・クラウタウ編

2021年6月7日 09時41分
村上専精と日本近代仏教

真宗大谷派の寺院に生まれ、東京帝国大に創設された印度哲学講座の初代教授となり、退官後、大谷大の学長などを務めた村上専精に関する初の本格的研究論集である。

日本の仏教研究の歴史をたどる上で、専精の名は特に「大乗非仏説」の主張で知られる。だが編者によれば「四〇年に及ぶ専精の活動を正面から取り上げるような研究は、彼が果たした貢献の大きさに比して、きわめて少ない」のが現状。その名をタイトルに掲げる日本語研究書は「本書が初」だという。

「村上だけで一つの書物が編まれるということ自体が、事件」とまで書く。その要因として「宗派としての大谷派の独自の事情」と「専精の事業を受け継ぐ研究機関の有無という問題」の二つを挙げ、仏教学者としての村上について「明治初中期以降、『仏教』の再定義に最も積極的に取り組んでいく仏教者の一人だった」と位置付けている。

この「忘れられた仏教学者」あるいは「語られなくなった仏教学者」の思想的意義に光を当てる契機となったのは、印度哲学講座創設100周年記念の国際シンポジウム「村上専精と近代日本仏教」を開いたことによる。本書はその成果の一部を活字化したものだ。序章、終章を除く3部・8章に8人の研究者の論考を収載している。

定価6380円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

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