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中外日報宗教文化講座2021
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蓬州宮嶋資夫の軌跡 アナーキスト、流行作家、そして禅僧…黒古一夫著

2021年6月9日 11時36分
蓬州宮嶋資夫の軌跡 アナーキスト、流行作家、そして禅僧

作家であり「蓬州」の僧名を持つ宮嶋資夫(1886~1951)の評伝。アナーキズムに接近し大正労働文学の先駆的な担い手となるが、思想的煩悶から仏門に入るなど、その特異な遍歴と人物の内面を丁寧な時代考証と共に描写している。

親戚の経営する鉱山で働いた経験を基に執筆した処女作『坑夫』が発禁処分を受けるものの、同時代において労働文学(初期プロレタリア文学)として高い評価を受けた。にもかかわらずその後、近代文学史の中に埋もれてしまった作家である。禅寺(天龍寺)の門をたたき出家した後も、当時ベストセラーになった『禅に生くる』など禅や仏教についての書籍を著しており、また戦後は浄土真宗の教えに帰依して没した。

著者は「宮嶋が幼いころから感受してきた『死の恐怖』と戦いながら、『自己救済』を願って現代文学の最前線で活躍していたにもかかわらず、突然仏門に入るという挙に出たのは何故なのか、その一転に焦点を当て、『苦悩する人間』の生き様を私なりに描いた」と述べている。人生に苦悩しながら書くことに救いを求めた宮嶋の、文学と革命、絶望と仏教信仰について的確に捉えつつ、そうして生きざるを得なかった近代という時代性をも照らす一冊となっている。

定価2420円、佼成出版社(電話03・5385・2323)刊。

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