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馬と古代社会…佐々木虔一、川尻秋生、黒済和彦編

2021年6月10日 14時18分
馬と古代社会

馬は古来、移動、輸送、労働など様々な役割を担い、人間と共に生きてきた。馬に焦点を当て、文献史学、歴史地理学、考古学など多分野の観点で4世紀から12世紀に至る古代の社会の変化を考察した論文集。

総論のほか、遺跡や馬具、骨などの動物遺存体研究の論考を中心とした考古編と、制度、儀礼や文学などの研究論文を収めた文献編に分かれている。その中には儀礼や祭祀など信仰に関する論考も複数収録。特に絵馬については、考古編、文献編でそれぞれ異なる視点から言及する。

桃山陵墓監区事務所陵墓守長の北條朝彦氏は、「絵馬」と聞いて現代の我々が連想する木札は奈良時代前後から出現したと指摘する。遺跡から出土した絵馬から特徴的なものを取り上げ、大きさや板木の性質、描かれた馬の絵について説明し、古代の絵馬の実態を明らかにする。

早稲田大教授の川尻秋生氏は歴史学に民俗資料を取り入れて、絵馬の起源を探る。神に奉納する生きた馬の代替説や、除災、疫病を防ぐことを目的として始まったという説など、従来とは異なる角度から絵馬の起源に新たな考えを提示している。

馬文化と古代社会の関係を知ることができる一冊。

定価8800円、八木書店(電話03・3291・2961)刊。

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