PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第18回「涙骨賞」を募集
PR
中外日報宗教文化講座2021 第18回「涙骨賞」を募集

天皇家の家計簿…宝島社皇室取材班著

2021年6月14日 09時38分
天皇家の家計簿

2018年11月、秋篠宮さまが政教分離原則を踏まえ、大嘗祭は「内廷会計で行うべきだと思う」と発言し、議論を呼んだ。結果的には宮廷費で賄われたが、本書では一般には分かりづらい内廷費・皇族費・宮廷費・宮内庁費を章立てて具体的に解説し、公務や財産相続から学費、携帯料金、眞子さま「結婚問題」まで幅広く皇室経済を語る。

特に内廷費3億2400万円の実態に迫る部分が興味深い。公的活動などの宮廷費約110億円、宮内庁運営の事務費・人件費などの宮内庁費約122億円に対し、内廷費と皇族費は「御手元金」(生活費)で宮内庁が経理する公金ではないとされる。内訳は非公表だが1990年の国会答弁で一部明らかにされ、宮中祭祀費は全体の8%であり、現行で計算すると2592万円となる。宮中祭祀に携わる掌典・内掌典や生物学研究所などの職員ら約30人は天皇家が私的に雇用する非国家公務員だが、「国家公務員に準じた給与」が支出され、その人件費総額で内廷費の3分の1を占めるという。言及はないが、寺社への「御下賜金」もこの内廷費と推定される。

話題性優先の読み物で精密な分析を目的としたものではないが、注目の機会の少ないトピックスも拾い集めており、令和の皇室が抱える様々な課題を提示している。

定価1078円、宝島社(電話03・3234・4621)刊。

日本だんじり文化論 摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌

日本だんじり文化論 摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌…森田玲著

7月20日

岸和田をはじめ大阪府周辺から瀬戸内沿岸に分布する地車文化の全貌を、発祥地の大坂の政治史・社会史・芸能史と重ねつつ多角的に解き明かす初めての書。半世紀にわたる著者の史料分析…

宮座儀礼と「特殊神饌」 奈良県北・中部及び周辺地域を中心に

宮座儀礼と「特殊神饌」 奈良県北・中部及び周辺地域を中心に…𠮷川雅章著

7月19日

祭儀式において重要な要素が、神に物を供える神饌だ。その準備を担うのは神社の神職や職員、氏子、崇敬者だけではない。「宮座」と呼ばれる神社と関係の深い組織・集団が、特別な神饌…

くり返し読みたい  親鸞

くり返し読みたい 親鸞…釈徹宗監修・臼井治画

7月16日

浄土真宗の開祖・親鸞聖人の教えを分かりやすく解説し、人生の悩みにヒントを与えてくれる一冊。『歎異抄』『教行信証』などから引用した聖人の言葉を平易に訳しながら、温かなイラス…

コロナ禍の死者を悼む 悲しみを共にする場が必要

社説7月21日

多様化する葬祭 問うべきは宗学上の意味

社説7月16日

道心堅固の教え 現代の修行の亀鑑

社説7月14日
このエントリーをはてなブックマークに追加