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キリスト教の死生観…上田光正著

2021年6月18日 10時50分
キリスト教の死生観

「幸福とは何か」という疑問は、常に多くの人の心を捉えて離さない。東京の教会で牧師を務める著者は「『死』を勘定に入れないと、『生』の意味が分からない」ことを「幸福のパラドックス」と述べる。死について考えを深めなければ、そもそも幸福な生を理解できないのである。

著者が語る通り、キリスト教は「死」や「死後」の理解を通して現世の意義や目的を明確に提示してきた。「隣人愛」「神の国」といった概念が代表的だ。本書はキリスト教の教義の解説を通じ、幸福な生とは何か、幸福な死とは何か、という多くの人々が抱える問いを追究する。

序章では、唯一神信仰とはどのようなものか、人間や神はどういった関係にあるのか、などキリスト教の根幹となる世界観について詳述する。これらは一神教信仰の価値観になじみが薄い読者の理解を助けるだけでなく、「自己」「時間」「人生」に対する鋭い洞察でもある。

主題となる第3章「キリスト教の死生観」では、いよいよ「死」の意味や真の幸福について述べられる。神と人、そしてキリストの関係を知った先に、我々が何を目指し、どう生きるべきかが、緻密な理論と共に力強く語られる。

定価2750円、教文館(電話03・3561・5549)刊。

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