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伝教大師 最澄…大久保良峻著

2021年6月28日 09時20分(2021年6月29日 09時08分更新)
伝教大師 最澄

比叡山は、修行の山、日本の思想や文化の淵源として様々な場面で注目され続けてきた。今年は、比叡山を開創した伝教大師最澄(766~822)の没後1200年の大遠忌に当たる。本書は最澄研究の第一人者が書き下ろした最澄の本格的人物伝であり、若手研究者の最新の研究も取り入れつつ、その生涯と思想に鋭く迫っている。

最澄入滅7日後の822年6月11日に、比叡山における大乗戒による授戒認可の太政官符が下されたが、これに先立つ同月3日(入滅前日)に勅許があったことに言及している。

最澄が「国宝」とはいかなる人物かを述べた箇所で挙げられる「一隅を照らす」という語について、天台宗は原文を「照于一隅」として読み下している。学界では「照千一隅」も有力で、「照千里」「守一隅」の二つをまとめたものとして、著者は「千を一隅に照らす」と読み下す。つまり「一隅にいながら千里を照らす」となり、一隅とは比叡山のことである。比叡山という一隅において修行することは自行のへりくだった表現となり、それがそのまま「千里を照らす」という化他行となるとの解釈を示している。

弘法大師空海との決別、徳一との論争、後継者の活躍にも触れる。定価2750円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

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