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仏典とマインドフルネス 負の反応とその対処法…蓑輪顕量編

2021年7月12日 09時57分
仏典とマインドフルネス 負の反応とその対処法

1960年代にアメリカで火がつき世界に広がった禅ブームと似た雰囲気が、近年のマインドフルネスに対する人々の高い関心に見られる。しかし仏教でいう止観や禅の瞑想法とどう違うのか、そもそも仏教と関係があるのかなどについて理論的に説明したものが少なく、どこかあいまいなままイメージ先行で受け入れられてきた印象がある。

本書はまさにその点にズバリ迫った研究成果である。仏教学、心理学、脳科学の研究者が、それぞれにマインドフルネスの意味や実践内容、心理療法としての具体的な効果を報告している。

マインドフルネスはパーリ語の「サティ=念」の英語訳に由来するという。マインドフルネス・ストレス低減法を開発したマサチューセッツ大のジョン・カバットジンは、鈴木大拙を通じて日本の禅に触れ、曹洞禅から瞑想修行に親しんだ人である。その実践内容を精神医学や臨床心理学に生かし、医療現場で効果を実証してきた。

マインドフルネスは仏道修行ではない。「戒律」もない。宗教色を排除したストレス低減法あるいは瞑想法が、科学的エビデンスに基づく療法として注目され、脳科学や神経科学からの実証的アプローチへの広がりをもたらしたということだ。

定価2970円、臨川書店(電話075・721・7111)刊。

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