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日本だんじり文化論 摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌…森田玲著

2021年7月20日 10時01分
日本だんじり文化論 摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌

岸和田をはじめ大阪府周辺から瀬戸内沿岸に分布する地車文化の全貌を、発祥地の大坂の政治史・社会史・芸能史と重ねつつ多角的に解き明かす初めての書。半世紀にわたる著者の史料分析とフィールドワークの集大成。

著者は地車の形状の由来は「川御座船」と主張する。地車といえば、四輪を備えた舞台の上に二つの唐破風が並び、随所に彫刻を施し幕などで派手に飾ったもので、囃子方が乗り、屋根の上の大工方が采配して大勢の曳手で動かす。川御座船とは参勤交代で淀川往来に使った「動く武家屋敷」で、豪華絢爛な姿を見た町民が祭礼に取り入れた。船上に書院造りを建てた名残が地車の唐破風で、旗指物や水板、欄干なども御座船の記憶と見なす。

同様にルーツとされるのが「俄」と呼ばれる滑稽寸劇で、初期の地車の絵図には俄を上演していた痕跡がある。俄のための移動式の芸能舞台として船の形を取り入れ、地車となったとみる。成立は、俄が流行し、地車が描かれるようになる享保年間(1716~36)頃と推定。船渡御がある大阪天満宮天神祭から始まった可能性を強調する。ただ形状から船体自体を略した理由は「未解決」とする。

地車本体の伝播の経路、芸能志向・曳行志向・造形志向などの分化、囃子の分析などもある。写真・絵図・図表を多数掲載する。

定価2750円、創元社(電話06・6231・9011)刊。

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