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親鸞を生きる…ひろさちや著

2021年8月6日 14時52分
親鸞を生きる

長年にわたり「わかる仏教」を伝え続けてきた著者が、各仏教宗派の祖師の生き方を現代に生きる我々に示唆にあふれるものとして取り上げる「祖師を生きる」シリーズ(全8冊)の第1弾。親鸞の生涯と思想を紹介しつつ、その生き方から一般の読者が何を学べるのかを提示している。

比叡山での出家、法然への帰依、結婚、越後への流罪、赦免から関東流浪、京都での隠逸など親鸞の歩んだ数奇な生涯を踏まえて、それでも自棄にならずひたすらに人間らしく生きることができたのは、「阿弥陀仏に対する信心」があったからこそだと指摘する。阿弥陀仏という絶対者への信心とは、自分の存在をその絶対者に任せて生きる「絶対他力」の思想となる。そのことが「世間の物差し」では測り難い「非僧非俗」を旨とした親鸞の生き方を理解していく上で極めて重要であり、かつそれで一貫していたことを高く評価している。

著者は、親鸞から学んだ「絶対他力」の仏教に基づく生き方について「わたしたちは、極楽世界からちょっとこの苦しみの娑婆世界に遊びに来ているのだよ。だから遊びの気持ちでこの世で苦しむがいい。親鸞はそう教えてくれました。わたしはそう信じています」と読者に指し示す。

定価1650円、佼成出版社(電話03・5385・2323)刊。

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