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唐招提寺第二十八世凝然大徳御忌記念 凝然教学の形成と展開…一般財団法人律宗戒学院編

2021年8月20日 10時35分
唐招提寺第二十八世凝然大徳御忌記念 凝然教学の形成と展開

東大寺戒壇院長老や唐招提寺長老を歴任し、華厳や律を中心に諸宗に通じて1200巻を超える書を著したとされる鎌倉時代の凝然大徳(1240~1321)やその周辺の教説について研究者15人が考察した。

同じ華厳宗の明恵上人(1173~1232)との比較が興味深い。藤丸要氏は、明恵が華厳と真言密教を融会した教学を打ち立てたのに対し、各宗の伝統を忠実に記述することに努めた凝然にはその発想はなかったとする。凝然の仏教理解の根本に「宗」があったためで、それぞれに三国伝来の正当性があることに敬意を表していた。逆に言えば「宗」でなければ仏教ではないとも考えていた。追塩千尋氏も明恵が行法を取り入れ、華厳の実践化を試みたのに対し、凝然は弟子に対して儀礼面での評価をしなかったと指摘する。三論宗への態度の違いを論じる論考もある。

凝然が浄土教を信仰していたかについては見解が分かれる。凝然は法然上人門下の九品寺長西に学んだが、著作では客観的な記述に終始する。解明のヒントとなるのが翻刻を収録する『往生註論義』だ。曇鸞『往生論註』の注釈書だが、先行研究では偽撰とされてきた。しかし本書では凝然周辺の成立と評価する。また凝然と同時代の律宗儀礼書『南山北義見聞私記』も翻刻、収録する。

定価1万1000円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

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