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地獄絵の日本史…末木文美士・小栗栖健治ほか著

2021年8月24日 09時01分
地獄絵の日本史

仏典に記された地獄の責め苦は、ビジュアル化されることで人々の心に深く刻まれ、絵解きで語られて庶民にまで広く浸透していった。本書は数ある地獄絵から、天台宗聖衆来迎寺(大津市)蔵の国宝「六道絵」、北野天満宮(京都市上京区)蔵の国宝「北野天神縁起絵巻」などをカラーで掲載。目を覆いたくなる残酷描写の地獄絵を通して、六道輪廻や仏の救済を解説する。

「正法念処経」には「等活地獄」「黒縄地獄」などの八大地獄、その中に小地獄が幾つもあると説かれる。僧への布施をごまかした罪で行く「受鋒苦処」では、熱く焼けた鉄串で舌と口を刺される。飢えのため修行を諦め食物を盗んだ者が行く「星鬘処」では、果てしなく長く湯で煮られた後に剣で刺される。こうした獄卒による責め苦が、赤々と噴き上がる炎と共に描かれており、見る者に恐怖を抱かせる。

「十王図」の絵解き法話をしている菅原好規・浄土宗浄福寺(京都市上京区)住職は「人間は大なり小なりみな悪いことをしているから、地獄を身近に感じるのかもしれません」と述べる。地獄が実在すると考えられてきた越中立山の「立山曼荼羅」、「心」の字を大きく配し内面の大切さを示す「熊野観心十界曼荼羅」等に関する論文も収録する。

定価1320円、宝島社(電話03・3234・4621)刊。

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