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法華仏教研究 第31号…法華仏教研究会編

2021年8月27日 13時48分
法華仏教研究 第31号

日蓮聖人門下の宗派を超えた教学研究誌『法華仏教研究』が第31号を迎えた。

今号は初めに3本の研究論文を収録する。山上弘道氏の「初期日蓮遺文に見られる五時教判について」は日蓮が真言批判した時期について、平島盛龍氏の説の是非を検討する。川﨑弘志氏の「熱原法難の三烈士名と処刑日に関する一考察」は、日蓮の教えに殉じた三烈士、即ち三人の農民信徒は同時に斬首されたのではないという仮説を立てて論証する。矢吹康英氏の「諡号『立正大師』宣下をめぐる問題」は、1922年に大正天皇から宣下された立正大師号が、明治・大正の日蓮主義の宣揚につながったことを考証する。

「温故知新」では、昭和初期の日蓮正宗の碩学・堀日亨氏をはじめ早川達道氏、小笠原慈聞氏の一般で入手困難な論考を収載する。一読すると、当時の各門流教学や門流史を巡る種々の立場と見識、所見の相違がぶつかり合っていた様相を知ることができる。そして、当時の問題意識がその後、各方面で受け継がれ、学術の世界でも研究が深められていったことが理解できる。

本誌編集長の花野充道氏は「日蓮正宗の印籠教学」と題し、「原理主義」の限界に言及するとともに、科学的・実証的な仏教研究の必要性を説いている。

頒布価格2000円、法華仏教研究会(電話03・3821・1819)刊。

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