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中外日報宗教文化講座2021 第18回「涙骨賞」を募集

生老病死…山折哲雄著

2021年8月30日 10時14分
生老病死

科学万能とも言える現代をどう理解し、複雑化する世界とどう向き合って生きたらいいのだろうか――。著者は、生老病死という人間存在の本質から時代の諸相を照射して人間の営みの光と影を浮き上がらせ、私たちがいま生きている時代の意味と生の現実に引き込んでゆく。

現代世界の意味を問い直す文明論や哲学を提起する知的活動はすでに活発化している。だが、そうした知的作業が一般に理解されるにはまだ時間がかかりそうだ。デジタル技術や人工知能といった革新的なテクノロジーが人類の未来にどういう意味を持つのかを考えるには、時代のスピードが速すぎる。

著者は、あらゆる現象を人間の生の現実から読み解いていく。時代がどう転換し、文明がどんなに発展しても、生老病死の現実は変わらない。

90という年輪を重ね、デジタル社会という薄暗いトンネルの中を歩いていく著者は、「創造と破壊の神聖な能力を有する革新テクノロジー」の行方を、人間的なまなざしで洞察する。

「ヒトは死んでカミになる  カミとホトケの一員になる 先祖と自然の仲間になる」――著者の口をついて出る詩は、遠い昔から身体に刻まれたいのちのリズムである。

定価1540円、KADOKAWA(ナビダイヤル0570・002・301)刊。

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