PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第18回「涙骨賞」を募集
PR
中外日報宗教文化講座2021 第18回「涙骨賞」を募集

神社の起源と歴史…新谷尚紀著

2021年9月3日 14時10分
神社の起源と歴史

国立歴史民俗博物館名誉教授、國學院大大学院客員教授の著者が、神社が成立していく背景を分析、祭祀を比較検討し、多様性を持った日本の神社が歩んできた歴史を読み解く。民俗伝承学、文献史学、考古学の学際協業による新たな視点を提示する。

第一章「神社と古代王権」では『古事記』『日本書紀』『万葉集』の神社に関する記述、「みや(宮)」や「やしろ(社)」など表現方法の違いを解説。祭祀で重要な役割を果たす米を育てる水田稲作の発達、王権が成立していった過程から神社の起源を探り、記紀神話の伝承から古代王権の姿をひもとく。倭王が倭王権の本拠地である大和盆地ではなく、淡路島あたりの出身の外来の王であったことを指摘し、倭王権は征圧や虐殺でなく、在来の王と王権交代したと考察する。

巨岩に神聖性を見出す磐座祭祀、空間や土地に注目する禁足地祭祀、伊勢神宮をはじめとする遷座などを比較し、祭祀の多様性が一定の秩序の中にあることを示唆する。和歌山県の隅田八幡宮を取り上げ、荘園鎮守社としての創建から村の氏神への変化をたどる。文献記録と民俗伝承という二つの視点から読み解くことで、立体的で動体的な実相を解明する。民俗伝承学をはじめ学際協業の可能性に一石を投じる書だ。

定価2200円、吉川弘文館(電話03・3813・9151)刊。

真宗からの倶舎・法相読本

真宗からの倶舎・法相読本…北塔光昇著

9月17日

惧舎、法相といえば、奈良仏教の南都六宗に数えられる日本の伝統仏教である。民衆救済を志向する鎌倉新仏教に対し、「唯識三年、惧舎八年」といわれるように難解な学問仏教としてのイ…

華厳の愛 貞心尼と良寛の真実

華厳の愛 貞心尼と良寛の真実…本間明著

9月14日

良寛を「越後の名僧」として現代に伝えた才色兼備の直弟子・貞心尼。その没後150年を来年に控え、本書は70歳の良寛と30歳の貞心尼の清らかで美しい師弟愛を詳述するとともに、…

正信念仏偈註解

正信念仏偈註解…池田行信著

9月13日

親鸞の作である正信念仏偈を各時代の学僧らによる解釈に沿って解説した一冊。江戸時代初期の慶秀、西吟、性海を中心に先学の字義訓詁と釈文を紹介しており、存覚の『六要鈔』以降、正…

「テロとの戦い」の錯誤 宗教者の平和活動の意義

社説9月17日

東京五輪の光と闇 開催理念の再確認を

社説9月15日

いまも消えぬ悲しみ 犠牲者遺体捜し続ける遺族

社説9月10日
このエントリーをはてなブックマークに追加