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職人の日々は禅 道元の心を今に継いできたのは職人…阿部孝嗣著

2021年9月6日 09時52分
職人の日々は禅 道元の心を今に継いできたのは職人

曹洞宗の機関誌『禅の風』や『禅の友』の連載で、様々な職人やプロフェッショナルを取材した著者。本書では物事に打ち込む職人の存在と、同宗の開祖・道元が説いた教えの影響や共通点などを浮き彫りにしている。

室町時代の能楽師・世阿弥が補巌寺(奈良)の竹窓智厳の下で出家したことから、曹洞禅の能への影響は良く知られている。著者も世阿弥の『風姿花伝』や道元の『正法眼蔵』等を引用しつつ、「道元以前の日本に、身体で覚えこむ指導法があったか否かは定かではない。しかし、少なくとも道元が出家者の修行法として文字にして確立した教えが、世阿弥を通して芸能者の修業法として応用され、それが職人の世界にまで普遍化、確立されてきたと考えることはできる」と論じる。

『風姿花伝』等から芸道、職人の道と道元の教えとの共通点として、よき師を求めること▽師から弟子へ技を伝授すること(面授)▽学ぶに際しては、我執を捨てること▽一人前になったのちも修業(稽古)は続けること――等を挙げ、道元の影響を解説する。

また様々な職人の取材を通じて、一流の職人とは何かを考える「現代職人論」も展開。職人や芸能など、日本の文化に大きな影響を与えた道元の思想の重要性を読み解くことができる。

定価1980円、開山堂出版(電話03・3389・5469)刊。

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