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梵字集 朴筆書体による種子の世界…小峰智行著

2021年9月10日 12時30分
梵字集 朴筆書体による種子の世界

梵字の書体は、筆記具によって毛筆と朴筆に大別される。一般に梵字というと朴筆で書かれたもののイメージが強いが、平たい特殊な筆を使う上、筆法が難しい。学習機会も多くはなく専門書も限られていることから、梵字研究で知られる著者が、能書家として名高い江戸時代前期の真言僧・澄禅の『種子集』を手本にした363字と、同書には未収録だが現在もしばしば用いられる13字を朴筆書体で書き起こし、一文字ずつ解説する。

梵字一字で仏を表したものを種子といい、文字そのものが神聖視されてきた。本書には大日如来をはじめとする仏、菩薩、天、さらに七星、九曜、二十八宿などを収める。例えば地蔵菩薩の説明では、種子は2文字あり、「普通は『カ』だが、『大日経』では『イ』としている。十三仏のうち五七日忌を司る尊として書かれる場合は『カ』を用いる」と記し、地蔵菩薩についても簡潔に紹介する。

古代インドから日本に伝来するまでの梵字の歴史、澄禅と『種子集』の解説、梵字の基礎知識、梵字で記されることのある曼荼羅の説明もあり、初心者も学びやすい。

巻末の索引は、尊名、字音(ローマ字と仮名)のほか、字形からも検索できて便利。営利目的でなければコピーして使用することも許可している。

定価2970円、里文出版(電話03・3352・7322)刊。

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