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翠雲堂

正信念仏偈註解…池田行信著

2021年9月13日 09時51分
正信念仏偈註解

親鸞の作である正信念仏偈を各時代の学僧らによる解釈に沿って解説した一冊。江戸時代初期の慶秀、西吟、性海を中心に先学の字義訓詁と釈文を紹介しており、存覚の『六要鈔』以降、正信念仏偈の解釈がどのようになされてきたのかを知ることができる。

1句7言120句の正信念仏偈を1句ごとに現代語訳を付すと同時に、時空を超えて様々な学僧の注釈をふんだんに盛り込む。分量は500㌻を優に超える膨大なもので、正信念仏偈がまさに浄土真宗の「一宗大綱の要義」であることを実感できる。

江戸初期の注釈は存覚『六要鈔』がベースとなっているようだ。存覚は各宗派の立場を一応肯定し(与)、翻って浄土門に帰依せしめる(奪)という「与奪」の方法を採ったという。江戸初期の注釈書も「与奪」の方法に依拠し、参照・引用文献も広範囲に及んだ。

しかし、本願寺派は江戸中期の大規模な教学論争・三業惑乱を経験して以降、紛争を繰り返さないよう歴代相承の宗意安心を祖述する範囲において自由討究を奨励するようになり、「与奪」から「宗意安心の祖述」へと宗学研究の方法が変遷したという。同時にこれは、聖道門諸宗と浄土門異流を意識した方法から宗門内の異端排除を意識した方法への変遷を意味した。

定価6600円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

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