PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
第18回「涙骨賞」を募集
PR
中外日報宗教文化講座2021 第18回「涙骨賞」を募集

正信念仏偈註解…池田行信著

2021年9月13日 09時51分
正信念仏偈註解

親鸞の作である正信念仏偈を各時代の学僧らによる解釈に沿って解説した一冊。江戸時代初期の慶秀、西吟、性海を中心に先学の字義訓詁と釈文を紹介しており、存覚の『六要鈔』以降、正信念仏偈の解釈がどのようになされてきたのかを知ることができる。

1句7言120句の正信念仏偈を1句ごとに現代語訳を付すと同時に、時空を超えて様々な学僧の注釈をふんだんに盛り込む。分量は500㌻を優に超える膨大なもので、正信念仏偈がまさに浄土真宗の「一宗大綱の要義」であることを実感できる。

江戸初期の注釈は存覚『六要鈔』がベースとなっているようだ。存覚は各宗派の立場を一応肯定し(与)、翻って浄土門に帰依せしめる(奪)という「与奪」の方法を採ったという。江戸初期の注釈書も「与奪」の方法に依拠し、参照・引用文献も広範囲に及んだ。

しかし、本願寺派は江戸中期の大規模な教学論争・三業惑乱を経験して以降、紛争を繰り返さないよう歴代相承の宗意安心を祖述する範囲において自由討究を奨励するようになり、「与奪」から「宗意安心の祖述」へと宗学研究の方法が変遷したという。同時にこれは、聖道門諸宗と浄土門異流を意識した方法から宗門内の異端排除を意識した方法への変遷を意味した。

定価6600円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

真宗からの倶舎・法相読本

真宗からの倶舎・法相読本…北塔光昇著

9月17日

惧舎、法相といえば、奈良仏教の南都六宗に数えられる日本の伝統仏教である。民衆救済を志向する鎌倉新仏教に対し、「唯識三年、惧舎八年」といわれるように難解な学問仏教としてのイ…

華厳の愛 貞心尼と良寛の真実

華厳の愛 貞心尼と良寛の真実…本間明著

9月14日

良寛を「越後の名僧」として現代に伝えた才色兼備の直弟子・貞心尼。その没後150年を来年に控え、本書は70歳の良寛と30歳の貞心尼の清らかで美しい師弟愛を詳述するとともに、…

梵字集 朴筆書体による種子の世界

梵字集 朴筆書体による種子の世界…小峰智行著

9月10日

梵字の書体は、筆記具によって毛筆と朴筆に大別される。一般に梵字というと朴筆で書かれたもののイメージが強いが、平たい特殊な筆を使う上、筆法が難しい。学習機会も多くはなく専門…

「テロとの戦い」の錯誤 宗教者の平和活動の意義

社説9月17日

東京五輪の光と闇 開催理念の再確認を

社説9月15日

いまも消えぬ悲しみ 犠牲者遺体捜し続ける遺族

社説9月10日
このエントリーをはてなブックマークに追加