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ゴータマ・ブッダ その先へ 思想の全容解明…羽矢辰夫著

2021年9月21日 10時07分
ゴータマ・ブッダ その先へ 思想の全容解明

ブッダが突き止めた苦の原因は「自他分離的自己形成力」だと論じ、この一貫したテーマをもってブッダの思想を解き明かす。

本書によると、自他分離的自己形成力とは十二縁起の「行」のこと。これにより実体的な私が存在するという自己が形成される。もろもろの苦しみの原因となることから、ブッダは十二縁起の後半で「自他融合的自己を基盤とする認識によって苦しみが滅し、安らぎが得られる」と説いた。自己中心的な欲望が薄れ自利利他的な欲望が生じるのだという。

無我については、自他分離的な自己で苦しむ段階(十二縁起の前半)から自他融合的な認識で安らぎが得られる段階(十二縁起の後半)に成長した状態だと指摘。無我というと我がないように捉えられるため「超我」と訳すことを提案し、「自我の確立という段階が人間の成長の頂点と考えていますが、それは凡夫的人間の成長の頂点であって、ボサツ的人間は自我の確立という段階を超えて成長できる」と訴える。

先の戦争での「天皇陛下のために死ぬことが無我である」との言説は「無我」や「無分別」を文字通りに解釈したことに起因するとし「自我や分別の妥当性を認めつつ、さらにそれらを含んで超えて成長していく」ことを強調している。

定価2420円、春秋社(電話03・3255・9611)刊。

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