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『一遍聖絵』の世界…五味文彦著

2021年9月22日 11時41分
『一遍聖絵』の世界

時宗総本山清浄光寺(遊行寺)所蔵「一遍聖絵」(国宝)は、踊念仏で知られる一遍の生涯を描いた絹本着色の絵巻として知られ、美術史的な評価も高い。一遍が往生を遂げた10年後の1299(正安元)年に完成しており、鎌倉時代後期の世相や社会風俗を伝える重要な史料にもなっている。

本書は聖絵の詞書の要約を記しつつ、豊富なカラー図版を用いて絵の構図にも注目。南は大隅から北は奥州まで列島各地に及ぶ一遍の足取りをたどりながら、そこに描写される人々の姿や動き、自然の移ろいに目を凝らすことで聖絵の全体像とその魅力に迫ろうとしている。

聖絵には踊念仏の風景が繰り返し描かれる。多くの武士との対決を経ながらも、一遍の信仰が段階的に受容されていく契機として効果的に描写されていることを指摘。また、同じ祖師伝絵巻である「親鸞聖人絵」「法然上人絵伝」と比較しつつ、「二つの絵巻が祖師として聖化の対象として描かれているのに対し、『聖絵』は一遍を同行として個人として描いている。このことは二つの絵巻が生家の図から始まり、『聖絵』が川の流れとともに鎮西に赴く場面に始まっているところによく表れている」とその特徴が述べられている。

定価2200円、吉川弘文館(電話03・3813・9151)刊。

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