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道元を生きる…ひろさちや著

2021年10月1日 11時29分
道元を生きる

親鸞に始まった「祖師を生きる」シリーズ(全8巻)の第2巻。曹洞宗の宗祖にして、日本を代表する思想家でもある道元の生涯をたどりながら、道元が見つけた真の生き方を親しみやすい形で解き明かしている。

正師・如浄に対し、道元は悟りの境涯を「身心脱落」と2度称した。著者は身心脱落を「自我意識をなくすこと」と解説。ただ自我意識を完全になくすことは不可能であり、自我意識を角砂糖に例えた上で、それを湯に溶かした状態だと説明する。「ただわが身をも心をもはなちわすれて、仏のいへになげいれて」(『正法眼蔵』)の言葉から「角砂糖である自我意識(身心)を、大きな悟りの世界に投げこんでしまえばいい」と導く。つまり、身心脱落とは自己の消滅ではなく「自己の全量――角砂糖の全量――が湯の中にある」状態だと説明を加える。

道元は「一切衆生、悉有仏性」を「一切ハ衆生ナリ。悉有ハ仏性ナリ」と読み、この世界を丸ごと仏性にしてしまったという。それは仏性の有無などを超えて、全てを平等に捉えたことでもある。著者は「落ち込んでいれば、そのまま落ち込んでいればいい。苦しいときはそのまま苦しめばよい。悩むときは悩めばいい。それが道元の言いたかったことだ」と、読者に語り掛けている。

定価1650円、佼成出版社(電話03・5385・2323)刊。

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