PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
墨跡つき仏像カレンダー2022
PR
翠雲堂

日本古代の仏教者と山林修行…小林崇仁著

2021年10月6日 13時47分
日本古代の仏教者と山林修行

奈良時代から平安時代初期にかけて、山林修行をし、世間で利他の実践を行った仏教者たちに着目した。これまであまり研究対象とされてこなかった代表的な山林修行者9人(泰澄、報恩、満願、施暁、玄賓、聴福、勝道、徳一、勤操)のそれぞれの生涯をたどり、日本古代の山林修行の総体を仏教学の立場から解き明かす。

山林修行が有していた宗教的意義について4部構成で解説。第1部では奈良期における山林修行の先駆者に関する伝承の史実性、第2部では奈良末期~平安初期の代表的修行者の行状から朝廷の仏教信仰などを検討。第3部は山林修行に続いて広く利他を実践した修行者を取り上げ、第4部で大乗菩薩行の一環としての山林修行の特徴や傾向を総合的に考察した。

当時の山林修行は世間と隔絶した形では存在せず、朝廷は僧尼を信奉し看病や祈雨を依頼するとともに、施物や親書を送り支援していた。それを受容する人々の信仰や思想と相まって、古代社会に大乗仏教が浸透する契機になったと考えられるという。

最澄や空海による新宗派あるいは修験道などで重要な要素の一つとして受け継がれた、山林修行の歴史的事実や宗教的意義を明らかにする。

定価1万3200円、勉誠出版(電話03・5215・9021)刊。

上皇と法皇の歴史 仙洞年代記

上皇と法皇の歴史 仙洞年代記…槇道雄著

1月21日

我が国の天皇制の歴史は、国体の変遷と一体的に展開している。大和政権成立の初めから、象徴天皇制の現憲法下で天皇自らが退位を表明し、憲政史上最初の上皇が誕生するという今日に及…

寺院経営がピンチ! 坊さんの覚悟

寺院経営がピンチ! 坊さんの覚悟…瑞田信弘著

12月24日

浄土真宗本願寺派稱讃寺住職の著者が、人々の既存仏教への関心の薄れや法事への価値観の低下、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い葬儀や法事が縮小傾向にあることを受けて寺院の今後…

思いがけず利他

思いがけず利他…中島岳志著

12月23日

「利他的であろうとすると利他が逃げていくのだったら、わたしはどうすればいいのか」。本書は「利他」を巡る矛盾を「わたし」自身への問いとして引き受け、読者に問う。新型コロナウ…

包括・被包括の観点で 宗派の未来目指す予算に

社説1月21日

1・17から27年 語り伝える努力を

社説1月19日

日常の中の仏行 「百丈清規」の現代的意義

社説1月14日
このエントリーをはてなブックマークに追加