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親鸞聖人の歩まれた道(その一~三)…林智康著

2021年10月9日 16時19分
親鸞聖人の歩まれた道(その一~三)

2023年3~5月に浄土真宗本願寺派本山本願寺(京都市下京区)で営まれる親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要に向けて、07~09年に出版した内容を一部修正して再版した冊子。本願寺派勧学で龍谷大名誉教授の著者が3冊にわたって、親鸞聖人の生涯をまとめた。

浄土真宗の立教開宗とは親鸞聖人が1224年、52歳の時に主著「顕浄土真実教行証文類」(教行信証)を執筆し、教えを確立したことをいう。なぜ親鸞聖人が教行信証の執筆にたどり着いたのか。本書ではその生涯をたどりながらひもといていく。

親鸞聖人が20年近く修行した比叡山延暦寺(大津市)では文献学派と観心学派の二つの流れがあり、親鸞聖人は文献学派の影響を受けていたという。文献学派とは文献に忠実で厳密に学問をする一派のことで、後に親鸞聖人が多数の経文や論文、釈文を引用した「教行信証」を著す素地がこの頃に出来上がったことがうかがえる。

法然上人と出会い、専修念仏の徒となった親鸞聖人は後に、念仏弾圧によって越後に流罪となった。教行信証はそうした多難の人生を通して阿弥陀如来の慈悲心を深く知り、法然上人の恩に報いたいとする親鸞聖人の思いが結実した書物なのだろう。

1冊当たり定価110円、百華苑(電話075・371・5760)刊。

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