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人類の共生と平和の尊びを求めて -寛容に生きるスリランカの思想-…釈悟震著

2021年10月22日 10時50分
人類の共生と平和の尊びを求めて -寛容に生きるスリランカの思想-

19世紀後半のイギリス統治下のスリランカで、仏教とキリスト教の対論が行われた。場所は西海岸の一村落パーナドゥラー。キリスト教の宣教師と牧師がスリランカの一仏教僧グナーナンダと「キリスト教か仏教か」を巡り、1万人の聴衆の前で2日間にわたって繰り広げた公開論争だ。

「パーナドゥラー論争」と呼ばれる対論の歴史的意義に着目した著者は、スリランカで実地調査を重ね、宗教間対話を通じた共生思想構築の可能性を探った。本書は、これまで発表した論文を集めた新訂版である。

この論争は停滞していたスリランカ仏教界に復興運動を引き起こし、神智学協会の創設者であるオルコット大佐をはじめとする欧米諸国の知識人が仏教への関心を高める起因となった。インド大菩提会の創設者ダルマパーラにも多大な影響を与えたという。

中村元東方研究所常務理事で副総括研究員の著者は、中村元博士からの指導を通して「人類の共生と平和の尊び」をライフワークのテーマとするようになった。本書もまた異なる宗教同士が手を携える理想実現への道を示唆する研究成果と言ってよい。こうした業績に対しスリランカ仏教のラーマンニャ派は、著者への「名誉称号」授与を決定した。

定価3000円、白峰社刊、山喜房佛書林(電話03・3811・5361)販売。

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