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寺院内外 伝承差の原理 縁起通史の試みから…中前正志著

2021年11月8日 09時17分
寺院内外 伝承差の原理 縁起通史の試みから

寺院の開創縁起について、寺院発と寺院外の伝承内容の違い「伝承差」に着目し、その推移に法則性があるとする「寺院内外伝承差の原理」という仮説を提示する。京都女子大教授である著者が、寺院の縁起通史の構築を試み、伝承差の原理を検証した注目の試論。

第1部「縁起通史の試み」において、古代に開創された3カ寺それぞれの縁起通史の構築を試みた。対象寺院は穴太寺(京都府亀岡市)、成相寺(同府宮津市)、華厳寺(岐阜県揖斐川町)で、いずれも西国霊場の札所寺院である。これらを対象としたのは、開創縁起が巡礼の霊場記やその系統を引く近世以降の「ガイドブック」類に多数記載され、通史を構築する上で条件に適した観察対象と考えたことによる。通史を俯瞰すると、各寺において伝承内容の差異が確認できたという。

第2部「寺院内外伝承差の原理」は第1部の内容を受けて、伝承差に共通した推移が見られるかどうか、法則性について探った。普遍性を持たすため、西国霊場の札所寺院である三室戸寺(京都府宇治市)と清水寺(京都市)に加え、同霊場の札所ではない鞍馬寺(同市)を加えて開創縁起を検証。第1部のように通史の構築は行わず、一部あるいは断面をきり出した「縁起断章」を基に仮説を提示する。

定価4400円、法藏館(電話075・343・0458)刊。

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