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ひとりで死なせはしない…関野和寛著

2021年11月10日 15時26分
ひとりで死なせはしない

新型コロナウイルスが猛威を振るい、ブラックライブズマター(BLM)の渦中にあった2020年の米国・ミネアポリスのコロナ病棟で1年間患者を看取り続けた日本人牧師のエッセー。異国でのコミュニケーション不調や人種差別も経験しながら、コロナで社会と断絶された患者に寄り添い続ける日々を記した貴重な記録だ。

型破りの「ロッカー牧師」として知られ、東京の教会で14年間務めた著者は、コロナのために孤独に亡くなっていく患者たちを看取るチャプレンを目指し、20年7月に渡米する。周囲の人に止められながら飛び込んだ病院で、死にゆく患者や精神疾患を抱えた人々に向き合っていく。

異国の病棟では毎日のようにトラブルが発生する。面会した患者から差別発言を受けることもあれば、ふとした発言で他国籍の同僚とけんかになることも。一方、病室では絶望する患者や家族たちが助けを求める。病院の外では銃弾が飛び交う。極限の状況の連続に「型破り」と称されてきた著者も怒り、震え、無力感に打ちひしがれる。

絶望的な状況にありながらも、同書で語られるのは、希望を求めてはいつくばる人々の姿だ。コロナ禍でその姿を体現して見せたエッセーは他に例を見ない。

定価1430円、日本キリスト教団出版局(電話03・3204・0422)刊。

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