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「御絵伝」の絵解き…鎌田宗雲著

2021年11月15日 15時40分
「御絵伝」の絵解き

浄土真宗宗祖、親鸞聖人の恩徳に報謝する法要「報恩講」では「御絵伝」を奉懸し、「御伝鈔」を拝読する。「御絵伝」と「御伝鈔」のルーツは本願寺第3代宗主覚如上人が制作した「親鸞伝絵」にあり、写伝の過程で分離し、詞書を集めたものが「御伝鈔」、図絵を集めたものが「御絵伝」と称されるようになったとされる。本書は、聖人の生涯や事績を通して念仏の教えを伝えようと「御絵伝」の内容を分かりやすく解説する。

執筆の動機について著者は次のように記す。とある寺院の報恩講に赴いた際、「御絵伝」の詳細を知らない人が居合わせた。「それではあまりにもったいないこと」と感じ、布教伝道に役立つようにと本書をしたためたという。

導入部分で、「御絵伝」にまつわる基礎知識を確認している。親鸞聖人のひ孫である覚如上人が、聖人にゆかりの土地を参拝し、遺弟を訪ねて聞き取り調査して著した「御伝鈔」の要旨、「御絵伝」制作に至るいきさつ、報恩講における奉懸と拝見の仕方などを解説する。第1幅から第4幅までの内容については、絵に対応させて要旨を記す。登場人物などが絵の中で確認できるようになっていて、理解を深めるだけでなく、絵解きにも役立つ。

定価1650円、永田文昌堂(電話075・371・6651)刊。

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