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墓からみた近世社会 墓所の考古学的調査からみた大名家-その思惟の諸問題…坂詰秀一監修・松原典明編

2021年11月22日 09時53分
墓からみた近世社会 墓所の考古学的調査からみた大名家-その思惟の諸問題

領地を奪い合う戦国時代が終わり泰平の世となった江戸時代、領地を守り継承するための最重要課題は家の存続となった。家継承を顕示する葬送儀礼が重視され、先祖を祀る墓所や位牌にも意識が反映された。本書の執筆陣は考古学の専門家。寺院に残る墓石等を考古学的手法で綿密に調査し、近世社会の実像をあぶり出していく。

取り上げるのは、岡山藩池田家、米沢藩上杉家等の大名、佐賀藩鍋島家の家臣小林家、「豊後三賢」の一人に挙げられる三浦梅園、さらには儒教式の墓など多岐にわたる。鳥取藩最高の家格を持つ米子荒尾家の墓所調査では、改宗に伴い墓碑や位牌に変化があったことが明らかにされる。江戸初期は臨済宗妙心寺派寺院を菩提寺にしていたが、藩主池田家の改宗に合わせて黄檗宗に転派。明治期の墓は神道式になっており、系図などの文書史料と突き合わせながら変遷が示される。

本書は石造文化財調査研究所の開設20周年を機に創刊された、新シリーズ「近世大名墓の新視点」の第1弾。同研究所は立正大で仏教考古学を学んだ有志が立ち上げ、日蓮宗大本山池上本門寺の大名墓発掘調査などを行ってきた。今後さらなる基礎史料の収集・整理によって、新たな近世社会の側面を具体的に明らかにしていくことが期待される。

定価2860円、雄山閣(電話03・3262・3231)刊。

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